牛窓の概要

牛窓町は岡山県の南東部に位置する瀬戸内市の町です。瀬戸内海に面していて、海上には唐琴の瀬戸を挟んで前島、黄島など大小八つの島があります。北側に錦海湾を埋め立てて形成された広大な塩田跡地があるため、現在の地図上ではわかりにくいのですが、元々は瀬戸内海に突き出した細長い半島です。
このような地形と播磨灘への出入り口という地理的好条件もあり、海上輸送が主役を務めていた江戸時代には大変繁栄し、朝鮮通信使の寄港地にもなっていました。両替商などを営んでいた備中屋(高祖酒造の屋号)も、牛窓が盛期であった江戸後期の天保元年(1830年)に酒造株を取得して酒造業をスタートしました。
1970年代後半から90年代前半にかけて、牛窓町は「日本のエーゲ海」のキャッチフレーズの下、観光産業が盛り上がりを見せました。当時の様々なブームに乗り、ペンションやテニスコートが多数でき、主に京阪神から多くの観光客を集めました。
その後、バブル景気の崩壊、阪神淡路大震災、新型コロナ感染拡大などの影響で観光景気は陰りを見せていますが、地方移住ブームやリノベーションブームもあり、古民家を改装した飲食店や宿泊施設など新しい動きも出てきています。

変わりゆく時代の中、弊社は皆様に支えられながら、ここ牛窓でおよそ200年に亘り、うまくちの酒「千寿」を醸し続けております。

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